上司から本を読めと言われる理由を聞かされるが、読む気にならない
上司から本を読めと言われる理由を聞かされるが、読む気にならない。
「仕事のために本を読めって言われるけど、正直本を読む気にならない・・・」
「ネットでググれば大体のことはわかるのに、なんでわざわざ読書しなきゃいけないの?」
職場で上司から、
「本を読んだほうがいい」
と言われても、気が進まない読書をするのは苦痛ですよね。
理由を聞かされても、どこか綺麗事に聞こえてモチベーションが湧かない気持ち、めちゃくちゃ分かります。
実は筆者も、かつては「本なんて読む気にならない派」の一人でした。
当時、私は47都道府県各地に営業拠点がある商社で、営業所の所長を務めていました。
30代前半ということもあり、部下には私よりも年上の社員も在籍。
日々、人間関係や営業所のマネジメント、仕事の進め方に正解が見出せず、一人で深く悩んでいました。
そんなある日。
本社から本部長(上司)がやってきて、私にこう声をかけてくれたのです。
「近くまで来たから寄った。昼飯でも一緒にどうや?」
2人で机を挟んで昼食を食べている時、上司からポロッと言われたのが、あの言葉でした。
「お前、本を読め」
当時は「忙しくてそれどころじゃない、読む気にならない」と思っていた私が、なぜその理由を聞かされてハッとさせられたのか。
上司が教えてくれた「本を読めと言われる本当の理由」を、私の体験からお話しします。
上司が教えてくれた「本を読めと言われる2つの理由」
昼食の席で、上司から突然飛び出した!
「本を読め」
という言葉。
正直なところ、当時の私は、
「毎日これだけトラブル続きで、年上の部下との関係にも頭を悩ませているのに、本を読む時間なんてあるわけがない・・・」
と心の中で反発していました。
しかし、上司が続けて語った理由は、私のそんな凝り固まった考えを根本から覆すものでした。
上司が教えてくれた理由は、要約すると以下の【結論】に行き着きます。
【結論】
「本を読むことで先人たちの知識がインプットされ、普段の生活の中での悩みや疑問を解決する手引きとなる。
そして、語彙力(ごいりょく)や文章力が向上し、自分の考えを正確に伝える力が身につく」
※語彙力(ごいりょく)とは、知っている言葉の量とそれを正確に使い分ける能力を示します。要するに、読み書きやインプット(聞く)、アウトプット(話す)の基礎となる能力です。
上司は、マネジメントで行き詰まっていた私に、ビジネスを生き抜くための「武器」として読書を勧めてくれたのです。
その具体的な中身を、2つの視点から解説します。
「インプットと問題解決」
30代前半で営業所長になった私は、
「年上の部下にどう指示を出せば動いてくれるのか」
「営業所の売上をどう立て直せばいいのか」
という目の前の問題に対して、自分のちっぽけな経験値だけで必死に答えを探そうとしていました。
だからこそ、いつも空回りして一人で抱え込んでいたのです。
上司は私にこう教えてくれました。
「お前が今ぶち当たっている壁なんてな、歴史上の偉人や、世界中の優秀な経営者がとっくの昔に経験して、その解決策を本に書いて残してくれている。わざわざ自分一人でゼロから悩む必要なんてない」
本を読むということは、過去の賢者たちが膨大な時間と労力をかけて導き出した「答え」を、わずか数時間で自分の頭にインプットできるということ。
日々の仕事や生活で生じる悩みや疑問に対して、本は最も打率が高く、最も効率的な「解決の手引き(攻略本)」になってくれるのです。
「アウトプットと言語化」
もう一つ、当時の私が抱えていた最大の課題が「人間関係」でした。
年上の部下に気を遣うあまり、自分の意図がうまく伝わらなかったり、逆に感情的になってしまったりして、コミュニケーションのすれ違いに日々ストレスを感じていました。
上司が言った「本を読め」には、この人間関係を突破するための意図もありました。
質の高い本に触れ続けていると、自分の中に洗練された言葉の引き出しがどんどん増えていきます。
言葉の引き出しが増えると、
「自分が今、何に困っていて、相手にどう動いてほしいのか」
を、感情に任せるのではなく、客観的かつ正確に相手に伝える力(言語化力)が身につきます。
語彙力や文章力が上がることで、指示や提案の説得力が劇的に増し、結果として組織のマネジメントがスムーズに回り始めるのです。
なぜ「本を読む気にならない」のか?
上司から
「本を読め」
と言われる理由やメリットは、頭ではなんとなく理解できた。
それでもやっぱり、
「どうしても本を読む気にならない・・・」
というのが本音でした。
上司に理由を聞かされて納得はしたものの、すぐに机に向かって読書を始められたわけではありませんでした。
なぜ、これほどまでに「本を読む気にならない」のか?
その理由は、モチベーションが低いからではなく、現代ならではの3つの明確な理由があるからです。
《あわせて読みたい》
そもそも「読書が苦手」「活字を見ると疲れる」と感じる原因と、その克服法については、関連記事で詳しく解説しています。
1.仕事や人間関係で、脳も体も疲れ果てている
当時の私がまさにこれでした。
年上の部下とのコミュニケーションに気を遣い、営業所の数字に追われ、トラブル対応に奔走する毎日。
家に帰る頃には、脳のエネルギーは完全にゼロになっています。
そんな極限状態のときに、さらに頭を使う「活字(読書)」を詰め込もうとしても、拒絶反応が起きるのは当然です。
読書をするには、私たちが思っている以上に「エネルギー」が必要なのです。
2.スマホやSNSのほうが「楽に」情報を得られる
現代は、YouTube、SNS、ネットの記事など、スマホを開けばいつでも無料で有益な情報が手に入ります。
しかも、動画や短いテキストは、疲れた脳でも「受動的(ラク)」にインプットできるように最適化されています。
一方で、本は自分でページをめくり、文字を追い、頭の中で映像化するという「能動的(おっくう)」な作業が必要です。
タイパや手軽さを無意識に比較してしまい、
「わざわざ本を読まなくても、ググればいいや」
となってしまうのです。
3.「読まされている感(義務感)」が苦痛を強いる
上司から「本を読め」と言われたり、世間から「ビジネスパーソンなら読書すべき」という同調圧力を感じたりすると、読書が「勉強」や「業務」の一環に思えてきます。
他人から強制された途端に、どんなに良いことでも一気に嫌いになってしまいます。
「読まなければならない」
というプレッシャー自体が、「読む気」を一番削いでいる原因かもしれません。
このように、「本を読む気にならない」背景には、現代のビジネスパーソンが抱えるリアルな疲弊や環境があります。
《あわせて読みたい》
本を読みたいのに読めない・・・については、関連記事で詳しく解説しています。
まとめ:本は人生を少しだけイージーモードにする「攻略本」
要するに、上司から本を読めと言われるのは、
「本を読むことで先人たちの知識がインプットされ、普段の生活の中での悩みや疑問を解決する手引きとなる。そして、語彙力や文章力が向上し、自分の考えを正確に伝える力が身につく」
からです。
30代前半で営業所長になり、年上の部下との関係やマネジメントの壁に一人でぶち当たっていた私にとって、本はまさに「暗闇を照らすランタン」のような存在になってくれました。
本は、人生や仕事という無理ゲーを、ちょっとだけイージーモードにしてくれる「攻略本」のようなものです。
しかし、仕事帰りに「どうしても本を読む気にならないな・・・」と思ったら、無理に本を読もうとする必要はないと私は考えます。
「今抱えている悩みの答えを、ちょっと過去の賢者に聞いてみようかな」
それくらいの軽い気持ちで、休日にふらっと本屋に寄って、ペラペラと立ち読みをする。
そこで、興味のある内容があれば買って読んでみる。
この繰り返しが、仕事のモヤモヤを吹き飛ばすヒントとなりました。
活字を読むのがどうしても疲れるあなたへ
「それでもやっぱり、疲れて帰ってきた後に文字を追うのはしんどい・・・」
という方には、耳で聴く読書「オーディオブック」がおすすめです。
通勤中やベッドに入った後でも、スマホでプロの朗読を聴くだけでインプットが完了します。
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